AKB48グループと、韓国のケーブルテレビMnetが組んだ、一大プロジェクト「PRODUCE48」が、ついに始まります! 

工夫が凝らされた予告映像のストーリー

予告映像では、韓国のアイドルたちから刺激を受けて、成長しようとするAKBメンバーの姿が収められています。シビアだ!

涙に暮れる宮脇咲良さんを見て、コメント欄では、「日本のアイドルがかわいそうだ」「日本人に投票権がないのは不利だ」という声が上がっています。韓国のユーザーからも、AKBメンバーに同情・共感するコメントが寄せられています。

一方で、「日本のアイドルはレベルが低すぎるんだ」「AKBはおじさんにしか受けない」というコメントが出ています。

しかし、そんな熱くなる必要はなくて、達観したユーザーのように、「Hahaha The Show began」(ハハハ、ショーが始まったぜ)という姿勢が、正しい見方かもしれません。

予告映像を見て、だいたいの人は「韓国人はひどい! 日本人かわいそう! プロデューサー最悪!」という感想を持つと思います。本当に日本をおとしめたければ、こんなあからさまな演出はしないはずで、もっとうまくやるでしょう。

韓国側がリーダーシップを持っているのに、実際に日本をコテンパンに批判するようなことをしたら、信頼を失ってしまうのは確実ですから、そんなことはしません。

これこそ、韓国のオーディション番組独特の演出で、「下手だった候補生が、トレーニングで成長して、意地悪な他の子を破って選ばれる」というストーリー展開になっていきます。

日本では、BSスカパー・Mnet日本チャンネルで、6月15日20時からエピソード0を、23時からはエピソード1が無料公開されます。その後のエピソードの視聴はチャンネル登録が必要で、有料となります。

PRODUCE48のオリジナル曲『Pick Me』はすでに公開されていましたが、番組スタートに先立って、新バージョンが公開されました。

コメント欄には、「SAKURA〜」と、AKB48の宮脇咲良さんを推す声が多く見られます。韓国側の顔イ・ガウンさん、キム・ミンジュさんに期待するコメントもたくさんありますね。

しかし、PRODUCE48は船出前から大きな不安を抱えています。



圧倒的な広報不足

東南アジアから寄せられたと見られるコメントを見ると、PRODUCE48に戸惑っている人もいるようです。

Buen Ong「まだ、AKBの姉妹ユニットのメンバーが参加している理由が理解できません。PRODUCE48は、フィリピンでMNL48をやったように、韓国人のチームを結成するためのものではないのですか? なぜ日本人メンバーが参加しているのでしょう? 神セブンもいるような気がするんですが。」

まず、神セブンはすでに卒業しているので、PRODUCE48に参加しているはずがありません。

ただ、それは置いておいても、PRODUCE48を実施する意味がしっかり説明されていないのは確かです。日本でもこんな具合なのですから、AKBが根強い人気を持つ東南アジアには、ほとんど情報が届いていないのでしょう。

AKBは日本でもっとも影響力の強いグループ。それなのに、あまりにも広報が不足しているのではないでしょうか。Mnet公式チャンネルでは、数多くの個人PR動画を配信しているとはいえ、日本側でも何か協力できなかったのでしょうか。

AKBの多くのメンバーが参加しているビッグプロジェクトなのだから、ネット広告やテレビCMなど、王道を行く広報戦術が欲しかったところです。


(イ・シアン、ストーン・ミュージック)
 

ナショナリズム対決? 無関心?

東スポの記事では、PRODUCE48の制作発表会の模様が報じられています。

今回のPRODUCE48のディレクターによると、PRODUCE48を経て結成されるユニットは12人組、日韓で配分は設けない、ということに決まったのだそう。

そして、投票は韓国のMnet視聴者に限定されるため、最終的に選ばれるメンバーは韓国人だけになる可能性もあるとのこと。

もちろん、MnetはAKBと今後も良い関係を築いていきたいと思っているだろうから、12人全員韓国人になる、というのは考えづらいです。ある程度、人数配分は決定していると見ていいでしょう。

むしろ心配なのは、東スポが指摘しているような、日本と韓国のナショナリズム対決になることではなく、日本人がPRODUCE48に無関心になることではないでしょうか。

Twitterを見ると、4・5月の段階では、まだAKBファン・K-POPファンともに歩み寄れていない状況でした。しかし、『Pick Me』(ネコヤ)が公開された頃から、少しずつ互いへの関心が湧き始めていました。

しかし、日本人が投票できないとなると、PRODUCE48への関心は低くなってしまうかもしれません。投票できたらできたで、韓国に不利ですし、もっと対立が深まってしまうのかもしれませんが・・・

それはそうとして、韓国側も、もう少し早く決定・発表すべきでした。慌ただしくて、何がなんだか分からないうちに放送当日を迎えた、という人が多くなりそうです。

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互いの音楽スタイル? 真の問題は?

中央日報の記事でも、同じPRODUCE48の制作発表会の様子が報じられています。

詳しく読んでみると、日本と韓国ではパフォーマンスに差がありすぎる、ということが触れられています。

確かに当てはまる部分もあって、韓国の候補生のダンスは、正直AKBメンバーたちよりも上手いかもしれません。

しかし、ディレクターが述べているように、韓国と日本ではアイドルの育てる時期に違いがあります。それぞれの違いを知る、というのは十分意味のあることだと思います。そもそも、そういった韓国アイドルの強みを学ぶために、AKBメンバーたちが参加しているのですから、「差が大きいから、やる意味がない」と言ったら元も子もありません。

問題は、中央日報が言うほど「連日話題が熱い」かどうかはナゾだということです。少なくとも、日本ではそれほど話題になっていないし、韓国でも国中挙げて盛り上がっているということはないでしょう。


(松井珠理奈、SKE48)
 

理想形には遠いが、PRODUCE48に期待しよう

放送前から水を差したいわけではないけれど、ちょっとPRODUCE48は決定のスピード・広報に問題がありそうです。AKBのメンバーも、韓国側のトレイナーも努力しているのでしょうが、現代は情報が命。

PRODUCE48の発表は、昨年11月に遡ります。当時から水面下では話が動いていたはずなのに、せっかくの日韓合同プロジェクトがアイマイなままで終わりそうです。

日本はグズグズと決定を先延ばししがちな国ですが、それでもAKBは時代のトレンドを敏感に察知してきたグループ。そして、総選挙などのイベントを行って巧みなセールスをおこなってきました。

一方、韓国芸能界は迅速な意思決定と実行が特徴のはず。どちらも、強みを活かしきれていません。

それでも、PRODUCE48のせめてエピソード0・1だけは見たいものです。日本の視聴者が日韓友好に期待していること、そしてこれからはPRODUCE48がより良くなるように、期待とプレッシャーをかけるために。

参照→https://www.skyperfectv.co.jp/special/akb48/produce48/
https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/entertainment/1036351/
http://japanese.joins.com/article/214/242214.html

トップ画像→Bernard Hermant(Unsplashから)



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