なぜ隔離が必要なのか?

 

(CNNより)
 
1月20日、横浜を出発したダイヤモンド・プリンセス号に、1人の香港人の男性が乗り込んでいました。船は22日に鹿児島を経由して、25日に香港に到着、男性はここで下船して帰宅しました。

この男性は下船するしばらく前から咳が出ていたそうですが、帰宅してしばらく経った30日になって高熱が出て、コロナウイルスに感染していることが判明しました。

ところが、ダイヤモンド・プリンセスはそんなことは知らないまま、ベトナム、台湾を経由し、31日に沖縄に到着。乗客は検疫を受けて下船し、再び船に乗り込んで横浜に向かいました。

この際、沖縄の検疫当局はコロナウイルスの感染者を発見できず、またこの際に、船からの許可を得ないまま20人程度が沖縄に残ったとされています。

さて、ダイヤモンド・プリンセスは4日に横浜に到着しましたが、香港からの連絡を受けた厚生労働省は、いったん上陸を許可せず、乗客・乗員全員の体温と体調の検査を実施。体調不良が見られた273人の検体を採取して、検査することになりました。

その結果、61人がコロナウイルスに感染していることが判明、感染者を船から降ろして病院に運び、残りの乗客・乗員については2週間の船上での隔離が決定されました。

その後は基本的には横浜港内にとどまりながら、食料・燃料の供給を受けています。時々、小笠原諸島に向かって移動しては戻ってくることを繰り返しているようですが、これは飲み水を調達するためです。

客船はエンジンの排熱を使って海水を一度蒸発し、また冷やすことによって飲み水や生活用水を調達しており、陸地から給水を受けるよりも効率的だからです。
 



 

不衛生な空間、助けが必要

 

(USA TODAYより)
 
クルーズ客船の乗客の多くは、50代以上、70代以上の人も多くいます。感染者を差し引いても、3600人ほどが船内に残っているわけですが、それほど情報が出回っていないのは、乗客がSNSを使いこなせない高齢者だから、ということもあります。

そうした事情もあって、若い乗客や乗客の家族から不満や不安の声が上がってはいるものの、そこまで激しいものではありません。しかし、問題がないわけではありません。

WHOは記者会見で、船内の閉鎖された空間で感染が拡大している、船の中、だいたいの時間は狭い客室の中で過ごすように強いられ、ストレスが溜まっていると指摘。一般的な基準では、患者が見つかってから14日間の隔離が想定されていますが、どんどん新しい患者が見つかって拘束時間が伸びるのは、良くないと述べました。

テレビの情報では、ベランダから「薬が不足している」というメッセージを送る乗客もいるようで、とても快適な空間とは言い難いようです。14日間というのはとんでもなく長い時間、しかも換気が衛生的にできない船内では確かにストレスも溜まりますし、高齢者の中には体調を崩す人も多いようです。

アメリカの経済メディア、ブルームバーグは、香港で隔離されているワールド・ドリームについての記事の中で、日本の検疫当局と巡視船は乗客の行動を厳しく統制していると書いており、欧米からの評価も良くありません。

酒やタバコは我慢してもらうしかないですが、できるだけ快適に過ごしてもらう環境づくりが必要です。

日本の主権尊重を

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