約1年半ぶりになるEpik Highの正規アルバムである『sleepless in __________』が、3月11日にリリースされました。YGエンターテイメントとの契約を終了したのち、新たなスタートを切った韓国を代表するヒップホップグループの最新アルバムです。

今作品には、話題の人気プロデューサーであるCODE KUNSTや、防弾少年団(BTS)のメンバーであるSUGA、マレーシアから初のビルボード入りを果たしたアーティストYunaや、実力派シンガーCrush、そしてタイトル曲のMVには韓国の歌姫IUまで、ここまで豪華なラインナップはありえるのか、と問いたくなる程のアーティストが楽曲に参加しています。

ポップなサウンドながらも、常に磨きがかかった洗練された楽曲を輩出するEpik Highの最新アルバムに迫ります。
 



韓国の代表的ヒップホップグループ Epik Highのプロフィール

tablo(타블로)


 

韓国名:이선웅(イ・ソンウン)
本名:Daniel Seon Woong Lee(ダニエル・ソンウン・リー)
生年月日:1980年7月22日
出身:インドネシア ジャカルタ市出身
所属レーベル:アワーズ
公式Instagram:@blobyblo

 

Mithra 眞(미쓰라)


 

本名:최진(チェ・ジニ)
生年月日:1983年1月6日
出身:大韓民国全羅南道高興郡
所属レーベル:アワーズ
公式Instagram:@realmithrajin

 

DJ tukutz(타블로)

写真手前がDJ tukutz

 

本名:김정식(キム・ジョンシク)
生年月日:1981年11月19日
出身:ソウル出身
所属レーベル:アワーズ
公式Instagram:@realtukutz

 

Epik Highは、2003年に韓国でデビューしたヒップホッププロデューサーグループ。

もともとアンダーで活動していたtabloと、それまでCB MASS(韓国のヒップホップグループ)の客員DJとして活動していたDK tukutzと、K-Rydersのメンバーとして活動していたMithraが出会い、結成に至ったようです。

結成後は、デビューまで紆余曲折はあったものの2003年にWoolLim entertaimentのもとでCDデビューを果たし、本格的に音楽活動を開始します。

2004年以降は積極的に韓国のTV番組に出演することで、tablo始めEpik Highの名前を韓国中に広げていきました。

2005年には、他のK-POPアイドル達を抜き音楽番組で1位を獲得します。この頃から一気にスターダムへと上り詰め、2007年には10万枚以上のアルバム売上数を達成。




「Map the seoul」というヒップホップレーベルを独自で立ち上げ、運営するなど、精力的な音楽活動を続けてきましたが、2010年になってtukutzやMithraが入隊したことを機に一時活動を休止していました。

この間、tabloは学歴詐欺の疑いをかけられるなどの騒ぎもありましたが、無事に事実無根であることが証明され、除隊を終えた2人を連れて2012年にはYGエンターテイメントの一員として音楽活動を再開します。

その後もコンスタントに音楽活動を続け、2018年YGエンターテイメントの契約を更新せず、新しくアワーズに所属することになりました。

また、アリアナ・グランデやブルーノ・マーズが所属する世界的なエージェンシー、WMEと契約を交わしたことで話題になりました。今後は海外活動にも精力的に進めていくのかもしれませんね。
 

最新アルバム直前!Epik Highの代表曲を紹介!

 
「BORN HATER ft. Beenzino, Verbal Jint, B.I, MINO, BOBBY」
 

 
パンチの効いたライムがヒップホップ色が色濃い人気曲。有名ラッパーから、KPOP界を騒がせる人気アーティストまで豪華なフューチャリングが特徴的です。

ラッパーそれぞれの個性が発揮されながらも、キャッチーで聴きやすいヒットソングです。
 

「LOVE STORY (연애소설)」
 

 
今回のアルバムタイトル曲「Love Drunk」でMVに出演し、渾身の演技が話題のIUとは以前にもコラボを果たしています。

2017年に発売されたアルバム「9集 WE DONE SOMETHING WONDERFUL」のタイトル曲として収録されたこの曲は、別れた後の男女の様子を印象的に綴った歌詞が魅力です。IUの透き通るような歌声が曲の雰囲気にもマッチして、情緒あふれる仕上がりになったヒットソングです。
 

「UP ft. Bom of 2NE1」
 

 
アップテンポなサウンドがノリの良い「UP」は、元2NE1のパク・ボムがフューチャリングに参加しました。2012年に発売されたアルバム「7集 99」に収録されたタイトル曲である「UP」は、タイトル通り前向きで気分が上がる歌詞で、聞いていて元気になれます。
 

「FLY」
 

 
Epik Highの名前を韓国内に広めた代表的なソングである「FLY」。

映画のようなカーアクションシーンから始まるコメディ要素がミックスされたMVが、ポップで親しみやすく、Epik Highらしさが現れた作品になっています。後ろから背中を押してくれるような元気が出る歌詞がヒップホップらしく、かっこいい1曲です。




Epik HighはSEKAINO OWARIともコラボ!
 

 
2018年の7月に、Epik Highは日本の人気アーティストであるバンドグループ、SEKAINO OWARIと楽曲コラボを発表しました。独特なタッチのイラストが鮮やかで美しいMVが特徴の「SLEEPING BEAUTY」は、切ない言葉で綴られる愛をテーマに置いた作品で、リズミカルでポップな曲調ながらも焦燥感を感じる不思議な雰囲気をまとった曲です。

ボーカルのFUKASE氏の中性的な歌声が、Epik Highの作り出す音楽と交わることで、これまでのテイストとは違う新しい形に生まれ変わり、幅広い音楽性を披露しました。
 

Epik Highのニューアルバム「sleepless in __________」

2019年の3月11日、通算40枚目になるニューアルバムをリリースしました。タイトルからもわかる通り、眠れない夜をテーマに制作された今回の作品は、多くのアーティストが楽曲参加したことで話題になりました。そんなニューアルバム「sleepless in __________」の楽曲を詳しくご紹介します。
 
「In Seoul feat.선우정아」
 

 
幻想的な電子音に載せられた文学的で繊細な歌詞がtabloらしい楽曲作りで、アルバムの頭からEpik Highの洗練された音楽性が十分に発揮されている1曲です。

フューチャリングで参加しているのは、韓国の女性シンガーソンウ・ジョンア(선우정아)。過去に大衆音楽賞で、最優秀ポップアルバム賞に輝いた経験もある、実力派シンガーです。彼女の優しく透き通った声が曲の雰囲気とマッチしています。
 

「LOVEDRUNK feat.CRUSH」
 

 
IUがMVにヒロイン役として出演したことでも大きく話題になった、今アルバムのタイトル曲である「LOVEDRUNK」は、胸が締め付けられるようなほろ苦く切ない曲です。まるで映画を見ているかのような美しい映像美に、ドラマ性溢れる展開が見る人を釘付けにするMVは、雪の中で舞い踊るIUが力強くも美しく、幻想的な世界観に引き込みます。この曲のフューチャリングには実力派シンガーCrushが参加し、より情緒あふれる音楽にまとまっています。
 

「Eternal Sunshine」
 

 
BTSのSUGAが作曲及び編曲に参加したことで話題になった楽曲です。アーバンなビートサウンドに、ヒップホップらしい歌詞が特徴的です。

安定感のあるラップと耳馴染みのいいフロウが魅力的ですね。歌い出しの手前で、SUGAの名前が一瞬呟かれており、遊び心も含まれた曲といえるでしょう。
 

「No Different feat.Yuna」
 

 
人気音楽プロデューサーCODE KUNSTが作曲に携わった「No Different」は、ビルボードチャート上位10位にもランクインしたマレーシアのシンガーYunaが、フューチャリングに参加した楽曲です。

全編英語リリックが特徴的なこの曲は、ムード漂うメロウな音楽に載せられた哲学的なtabloの歌詞が涙を誘う切なくもメッセージ性が強いのが魅力です。




「Rain Again Tomorrow」
 

 
「비가 온대 내일도」が何度も繰り返される「Rain Again Tomorrow」は、物語を読んでいるかのような独創性あふれる歌詞が特徴的な1曲です。ポップな電子音に乗ったテンポのいいラップが聴く人の気持ちを軽やかにするような不思議な魅力があります。
 

「Lullaby For A Cat」
 

 
アルバム最後の曲は、情緒あふれるピアノサウンドが美しい1曲です。約2分間の短い楽曲でありながら、そこに込められたメッセージ性の高さは、Epik Highの実力が発揮が存分に引き出されたとも言える、磨き上げられた楽曲です。

囁くように曲が集結していく様子が、アルバム一連の流れを美しく締めくくります。
 

まとめ

Epik Highの最新アルバムについて解説させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。

Tabloの文学的かつ美しい歌詞に、無駄のない磨き上げられた音楽がポップながらも、トレンドを意識した曲が多く詰め込まれた作品だったように感じます。10年以上韓国のヒップホップの代表的なアーティストとして最前線に立ち続けている彼らは、2019年の今も常に高みを目指し韓国のヒップホップ界に新しい光を生み出してくれる存在と言えるでしょう。

海外エージェントとの契約を果たしたEpik Highの今後の活躍が楽しみですね。
 

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今回の記事の筆者: あーちゃん
今回の筆者のブログ: https://ayanonn06020123.hatenablog.com/