韓国では空前のHIPHOPブームが起きています。

CMや広告を始め街中でも人気のラッパーやアーティストの姿を見ることが増えました。『Show Me The Money』の放送後から、アンダーグラウンドで活動していたラッパーたちが次々とメジャーシーンに顔を出し、国民的なスターとして扱われるようになりました。

また、現在では、学生限定のラップサバイバル番組「高等ラッパー」が放送されたことで、韓国の若者にとってHIPHOPやラップが身近な存在として考えられるようになりました。今回の記事では、韓国で話題の番組「高等ラッパー」とは何なのか、その魅力も含めてご紹介します。(筆者:あーちゃん)
 

若者から大人気! 高等ラッパーとは? シーズン1と2を振り返る!


 
2017年に放送が開始されて以来、「Show Me The Money」に続く人気をキープしてきた、ラッパーサバイバル番組「高等ラッパー」。

20歳以下の学生のみが参加できるこの番組は、放送当初は「Show Me The Money」のスピンオフのような形に見られ、10代の青々としたラッパーの姿に違和感を感じる声もあったようですが、豪華プロデューサー陣の参加や、決して10代には見えない実力者が多くそろったことで、HIPHOPファンのそんな不安は払拭されました。

現在は、韓国でシーズン3が放送中で、既にNAVERを始めネット上で大きく話題になっている今ホットな韓国トレンド番組です。ここからは、そんな高等ラッパーシーズン1、2の優勝者から現在放送中のシーズン3注目参加者まで詳しくご紹介します。




高等ラッパー シーズン1

Show Me The Money シーズン5放送終了後、2017年の2月10日から3月31日までの間に放送された、高校生限定のHOPHOPサバイバル番組「高等ラッパー シーズン1」。

プロデューサー陣は、YDG、Swings、Deepflow、Mad Clown、Jessi、서출구(Xitsuh)、GIRIBOYと、ラッパー好きやShow Me The Money好きにはたまらないラインナップでした。放送開始前から既に韓国内で話題の番組でしたが、初回放送後から高校生ラッパーの実力の高さに多くの関心を集めたようです。
 

 
シーズン1には、現在NCTとして活動しているアイドル、マークも出演していたことでも大きく話題になりました。端正なルックスで、放送当初はアイドルラッパーに対しての冷たい視線を他の参加者からも感じつつ、歌やダンスも取り入れた独自のスタイルでラップを披露することでその実力を発揮し、ステージを盛り上げていたのが印象的でした。マークはファイナルまで進出し、同じ事務所の先輩であるRed Velvetのスルギと共演していました。

シーズン1の参加ラッパーで特に話題になったのは、チェ・ハミン(최하민)とヤン・ホンウォン(양홍원)の対決でした。両者ともに優勝候補と言われた2人でしたが、それぞれのファイナルでのステージは多くの視聴者の記憶に残ったようです。
 

 
チェ・ハミンはまだ10代ながらもカリスマ性の溢れる、涙を誘うような感動的なステージでした。彼が歌った『Come for you』はその後韓国の音楽チャートにもランクインし、多くの好感を集めたようでした。

ヤン・ホンウォンは自身の家族に宛てたメッセージを歌詞に込めてステージを披露しました。両親も観客席から見守る中で、遺憾無く高いスキルを発揮し、246点という高得点をたたき出しました。結果的に、2点差でヤン・ホンウォンが優勝しましたが、プロデューサー陣はどちらが勝ってもおかしくない良いステージだったと言葉にするほど、2人のラップの実力はどちらも高いものでした。

現在、ヤン・ホンウォンは”YoungB”という名前で、チェ・ハミンは”Osshun Gum”という名前で活動しています。2人はそれぞれ、Indigo musicとjust musicというレーベルに所属しており、この2つはどちらも高等ラッパーでプロデューサーとして参加していたswingsが設立したものなので、対決後も2人は兄弟事務所で活躍していることになります。

高等ラッパー優勝者のヤン・ホンウォン改めYoung Bは、優勝後「Show Me The Money 6」にも参加しするなどコンスタントに活動を続け、韓国の10代の若者たちの憧れの存在になりました。まだ若いながらも彼の高いカリスマ性には脱帽です。
 

高等ラッパー シーズン2


 
シーズン1放送から1年後、2018年2月23日から4月13日までの間、シーズン2が放送されました。シーズン2のプロデューサー陣は、Deepflow、San E、Cheetah、GroovyRoom、リズムパワーのヘンジュ、そしてBoi Bと、シーズン1に引き続く豪華ラインナップでした。

シーズン2もまたシーズン1同様に、10代とは到底思えないハイレベルの戦いを繰り広げ、多くの視聴者の関心を集めました。シーズン2で話題になったのは、キム・ハオンにイ・ビョンジェ、イ・ロハンの3人。




3人の中でも特に、放送当初からキム・ハオンの存在感には多くの視聴者が魅了されたようでした。明るい性格で楽しそうにラップする姿についつい目を奪われしまい、他の参加者もキム・ハオンのことを一目置いているようでした。

キム・ハオンと並び強烈なキャラクターを持ち一目置かれていたのが、イ・ビョンジェでした。両目が隠れるほど伸ばした前髪に、無口でボソボソと喋る話し方がキム・ハオンとは正反対で、余計に目立ち目を引く存在でした。キム・ハオンとイ・ビョンジェは同学年ということもあり、番組でも隣に並んで座っている様子も見られました。
 

 
持ち前のキャラクターだけでなく、ラップのスタイルも正反対の2人。どちらも、甲乙付け難い実力の持ち主で、彼らのラップには思わず聞き入ってしまいます。そんな2人が優勝候補として、ぶつかり合ったのがシーズン2の1番の見どころだったと言えるでしょう。

2人が歌った「바코드」という曲は、韓国内で音源チャート1位を獲得するほどの人気になりました。
 

 
結果的に優勝を獲得したのはキム・ハオンでしたが、この時優勝は誰がとってもおかしくない状況だったといえるほど、ファイナルに残った高校生ラッパーのスキルは高かったです。

文学的で、学生離れした大人顔負けの歌詞が大きく話題になったハオン。彼の歌の歌詞には他にはない哲学者のような雰囲気があり、、飄々とした彼の普段の様子からは想像もできないステージを披露してくれます。ハオンの持つ空気感に視聴者は虜になりました。
 


 
キム・ハオンは現在”HAON”という名前で活動しています。高等ラッパー終了後、所属したレーベルはなんとH1GHR MUSIC RECORD。国内外ともに高い人気を誇るJay Parkが設立した今ホットなレーベルに所属したということで、韓国民から絶大なる期待を受けています。

同じ事務所には、Sik-Kやph-1、Groovy roomなどshow me the moneyや高等ラッパーでも耳にする有名アーティスト揃いです。HAONの持つエネルギー溢れる感性が今後どのように輝いていくのかが楽しみですね。
 


 
イ・ビョンジェは高等ラッパー参加以前から所属していたRomantic factoryで現在も活動しています。活動名は、VINXEN。決してメジャーなレーンベルではないですが、ビョンジェの嘘のないはっきりとした歌詞や、憂鬱で息苦しい叫びにも似た彼のラップスタイルは彼自身が馴染んだ場所で活動する方が、ビョンジェの音楽性を遺憾なく発揮できるようにも感じられますね。
 

 
また、シーズン2はシーズン1以上にレベルの高い争いを繰り広げるラッパーが多く登場したことでも話題になりました。シーズン2に参加した学生で注目されたラッパーの数人は、その後音楽レーベルと契約を交わました。

番組の”顔”として注目されたのはキム・ロハンやイ・ビョンジェでしたが、この2人と肩を並べるように登場したのがイ・ロハンでした。

初登場から周りとは違う風貌にスタイルが特徴的でした。彼もまたハオンやビョンジェと同学年の2年生(放送当時)でした。ステージに上がるたびに洗練されていく彼のスタイルは韓国の若者に強いエナジーを与えているように感じました。

安定感のあるラップに、前向きな歌詞がイ・ロハンらしく、堂々としたスタイルが格好いいですね。
 


 
イ・ロハンは現在WEBSTER Bという名前で、高等ラッパーのプロデューサーとして参加したDeepflowが率いるレーベルVMCに加入し活動しています。韓国でも名の知れたレーベルに所属したこともあり、今後の活躍が期待される新人ラッパーの1人と言えるでしょう。




高等ラッパー シーズン3は韓国内ですでに大人気!注目のラッパーは誰?

高等ラッパーのシリーズ3が現在韓国で放送中です。2019年の2月22日から放送開始し、韓国ではちょうど4話が放送されたところです。

参加プロデューサーは、リズムパワーのヘンジュとBoi B、AOMGからKODE KUNST、多くのラッパーの憧れであるThe Quiettに、若者から絶大な人気を誇るKidmilliにGIRIBOY、そしてGroovy roomという豪華出演者に放送開始前からSNS上で大きく話題になりました。
 

 
今回の参加者の中で、優勝候補といわれているのは、ヤン・スンホとグウォン・ヨンフン、それからカン・ミンスの3人。中でもヤン・スンホは、初登場の際から強烈なキャラクターを披露し、多くの視聴者の記憶にその存在を刻みました。

ヤン・スンホの魅力はひょうきんにも見えるキャラクター性だけでなく、ステージに立った途端豹変する攻撃的なラップに、会場を守りあげるパフォーマンス力の高さ等高校生ながらカリスマ性を放つ姿に多くの視聴者が優勝候補だと予想しているようです。
 

 
シーズン3にはヤン・スンホ以外にも番組の”顔”になり得る強烈なラッパーが多く参加しています。初の女性優勝者とも示唆されるハ・ソノやラッパーとは思えないキュートで明るい性格で「カワイイ」ポーズが話題のキム・ホジン等、どのラッパーも見応えがあり、毎週放送終了後にはネットメディアで多数のポストやニュースが書かれるほど、韓国内の若者のトレンドになっているのです。

4月頃まで放送が続くであろう、高等ラッパー3ですがここからどんなアーティストが発掘されていくのか楽しみですね。
 

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今回の記事の筆者: あーちゃん
今回の筆者のブログ: https://ayanonn06020123.hatenablog.com/

 



カテゴリー: K-POP