問題1. 露出の少なさ


 
露出度の高いコスチュームを着るべき、ということではなくて、日本のアーティストは海外の人に見てもらうチャンスがとにかく少なすぎると思います。

未だに、新曲を出してもYoutubeやストリーミング配信で公開しないアーティストがゴマンといます。海外に住んでいて日本のテレビが見れない状況なのに、Youtubeにも、Apple Musicにも、Spotifyにも上がっていなかったら、どうやって探せっていうんだ、と思います。SNSでも指摘が上がっていることですが、AKBのようなCDビジネスや、ジャニーズのような権利ビジネスについては、もはや時代遅れです。

この点で、韓国はもっと韓国人以外に見てもらう努力をしています。新曲はリリースされると同時に、Youtubeで公開され、リリース最初のテレビ番組への出演(カムバ)の様子は公式チャンネルを通じて投稿されます。新曲がストリーミング配信されていないことなんて、ほとんどありえません。

アイドルが出演したテレビ番組の様子は、英語字幕付きでYoutubeに上げられます。また、録音・録画を禁止していないので、ファンが撮影した映像がYoutubeやSNSにアップされ、拡散される構造ができています。

日本では、著作権を守ることがとても重視されています。もちろん著作権は大切ですが、何も提供せずに権利だけ主張するのでは、海外からの人気を集められなくて当然です。CDを買って満足しろ、というなら、海外展開なんて初めから目指さなければいいのに、と思います。

また、韓国では民間のプロダクションやテレビ局が協力しあって、事務所の枠を超えたイベントを世界中で展開しています。2012年にアメリカで始まった「KCON」は、今では日本でも欠かせないイベントになっています。

日本も、海外でJ-POPを広げるイベントをやっていることはいるようですが、出演アーティストの豪華さがまったく違うし、政府が働きかけてやっと重い腰を動かす感じで、やる気があるのか疑わしい面があります。
 

問題2. 多様性がない


 
TWICEは、メンバー9人のうち韓国人は5人、日本人は3人、台湾1人。NCTならメンバー全員で21人中、韓国人9人、中国人7人、他にも日本やアメリカの国籍を持つメンバーが参加しています。

こんなことをいうと、メンバーが全員韓国人のBTS(防弾少年団)はどうなんだ、と言われそうですが、一般的にK-POPユニットは国際色豊かです。これには、少なくとも2つの効果があります。

1つは、単純に親しみを持ってもらいやすいということ。TWICEについて言えば、ボク自身はナヨン推しですが、日本では一般的にサナ・モモ・ミナの3人の日本人メンバーが人気だと思います。これは、日本人の視野が狭いとかではなくて、同じ国籍の人に対して親近感を持つ、というのは結構どこでもあることです。

これに加えて、ローカライズしやすいこともあります。例えば、日本人のメンバーがいれば日本でのイベントで先頭に立ってもらったり、日本語曲で中心に立ってもらったりしやすいです。NCTでも、中国人メンバーで構成される威神V(Way V)というユニットがあって、中国語で楽曲を発表しています。

2つ目は、海外のファンに対して、自分もアイドルになれるかもしれない、という希望を抱かせられることです。実際に可能性がどれだけあるのかということは別として、今、多くの日本人女性・男性が韓国でのデビューを目指して、オーディションに臨んでいます。一方、日本でデビューしたいと思っている外国人がどれだけいるか考えると、やはりJ-POPの弱さを感じてしまうのです。

さて、こうした問題に対してどうやって挑めば良いのか。ボクは社会人経験もないし、論理的思考力もないし、ありきたりな提案しかできませんが、意外にカンタンな対策で改善できる部分は大きいと思っています。