2019年3月20日に、韓国ソウルの麻浦区でK-HIPHOPを中心とした音楽受賞式が開催されました。2018年にリリースされた音楽の中から、その年の顔となったアーティストやアルバムを決めるこの授賞式は、今後の韓国ヒップホップ界の流れを知るためには、重要なイベントでした。

今回は、その「KOREAN HIPHOP AWARD 2019」で受賞を果たしたアーティストから、話題になったアルバムやトラックを詳しくご紹介します。
 

KOREAN HIPHOP AWARD2019とは

毎年末に行われていた「HIPHOPPLAYA Awards」が、昨年(2018年)から韓国のヒップホップ系情報サイト、HIPHOPPLAYAとHIPHOPLEが共同で主催する形で生まれ変わった「K HIPHOP AWARD」。

部門ごとでその年に1番輝いた人に与えられるこの賞は、言わば韓国HIPHOP界のレコード大賞といえます。受賞部門は、「今年のアーティスト」、「今年の新人アーティスト」、「今年のヒップホップアルバム」、「今年のヒップホップトラック」、「今年のR&Bアルバム」、「今年のR&Bトラック」、「今年のプロデューサー」、「今年のプロデューサー」、「今年のコラボレーション」、「今年の過小評価されたアルバム」など多岐にわたります。

トレンドの変化が激しい音楽ジャンルなので、HIPHOPAWARDの受賞者を見ることで、その年の流行が分かるのです。
 

今年のアーティストはThe Quiett

 

 
韓国HIPHOP界の大御所的存在とも言える、The Quiett。

1llionaire recordの設立者の1人でもある彼は、ラッパーたちの憧れの的。彼に影響を受けてラップを始めた若者も多く存在します。音楽活動歴も長くすでに10年以上続けている大ベテランです。

そんな彼の9枚目のアルバム「glow forever」が2018年の9月にリリースされたため、今回ノミネートされたようです。

「Show Me The Money」や「高等ラッパー」のメンター(プロデューサー)として番組出演しながら、若い世代のラッパーのフューチャリングに参加し、韓国HIPHOP界を大きく盛り上げる1人として活躍しています。その傍らで、自身の音楽制作にも抜かりがないのは、ベテランたるゆえんでしょうか。
 




 

今年の新人アーティストはHAON

 

 
「高等ラッパー2」で優勝した新人ラッパーHAON。2018年の新顔で、彼の横に並ぶ人間はいないのではと言えるほど、大きく話題になった人物でした。

HAONを知らなければ、その日の学校の話題についていけないとも言えるほど、韓国の若者たちを賑わせた存在のHAONは、現在Jay Parkが設立した新レーベルH1GHER MUSICに所属し、活動しています。今大人気の音楽レーベルに所属したこともあり、今後の活躍がより一層楽しみなアーティストですね。
 

 

今年のアルバム大賞は『Language/XXX』

 

 
ラッパーのkim ximyaとDJFRANKのHIPHOPデュオXXX(エックスエックスエックス)が、2018年の11月にリリースしたアルバム『Language』が、アルバム大賞を受賞しました。

2015年から精力的に活動する彼らは、韓国内よりも海外での人気が先に火がついた珍しいタイプのアーティストです。韓国の人気音楽番組である「Show Me The Money」に出演せずに知名度を高め、今回HIPHOPAWARDで受賞を果たしました。

多くのラッパーやアーティストが番組出演を機にスターダムの階段を上がっていく一方で、XXXはそれをせずとも韓国内で話題になっています。それほどまでに彼らの高い実力と、圧倒的なパワーがあるといえるでしょう。
 

今年のヒップホップ・トラック賞は『IndiGO/JUSTHIS,Kid milli,NO:EL,Young B』

 

 
2017年にラッパーswingsが立ち上げた、新音楽レーベルIndigo Musicがリリースしたアルバム『Im』に収録された、「Indigo」が受賞しました。韓国の若者たちから大人気のラッパーが多く所属するIndigo Music。

「Indigo, we just go, fuck the ops, fuck your noise
We make noise, 사시사철 어디던 상관없어(四六時中どこにだって関係ない)
Left side, right side, 수지타산 맞으면 어디던(収支打算当たればどこにだって)
We just go, here we go, Indigo, Indigo」

という歌詞が、彼らの今後の精力的な活動と韓国HIPHOP界を牛耳っていく存在へと成長する暗示のように捉えられます。
 




 

今年のR&Bアルバム賞は『Your home/SUMIN』

 

 
シンガーであり、音楽プロデューサーでもあるSUMIN。ピアノの先生をしている母親の元で育ち、幼い頃から音楽と触れ合ってきた彼女は大学でも実用音楽を学び、作詞・作曲・編曲・歌まで幅広くこなすマルチアーティストに成長しました。R&B系だけでな、くヒップホップのアーティストとも数多くコラボレーションを果たす、人気アーティストであるSUMIN。

今回は、彼女が2018年の9月にリリースしたアルバム『Your home』が受賞しました。音楽ジャンルとしてはR&Bですが、幅広いサウンドをミックスさせて生まれた今回のアルバムは、SUMINの多彩な一面が色濃く現れたアルバムと言えるでしょう。
 

今年のR&Bトラック賞は『instagram/DEAN』

 

 
韓国で大人気のR&BシンガーのDEAN。甘いサウンドに端正なビジュアルが多くの女性ファンを引きつけるだけでなく、枠にとらわれない幅広い音楽性にカリスマ性溢れるセンスの高さが、男性ファンからも大きく支持されているようです。

「instagram」というタイトル通り、現代の若者たちの生活には切っても切れないSNSをテーマに手がけたこの曲は、情緒あふれるメッセージ性の高い歌詞に、ムード溢れるメロディが魅力の1曲です。
 

今年の過小評価されたアルバム賞は「OPEN MONDAY/ODEE&Viann」

 

 
VMCに所属するラッパー、ODEEが音楽プロデューサーのViannと共同で制作した「OPEN MONDAY」が、過小評価されたアルバムに選ばれました。アルバムタイトル曲である『FAKE LOVE SEOUL』は、重みのあるサウンドが特徴のODEEのラップを軽量感のあるバンドサウンドとポップな電子音と組み合わせることで、バランスのとれたおしゃれな曲にまとまっています。
 




 

今年のプロデューサー賞はGIRIBOY

 

 
JUST MUSICに所属するラッパーで音楽プロデュースもこなすマルチなアーティスト。高校卒業後、国際芸術大学で実用音楽とヒップホップを専攻し、本格的に音楽を勉強した実力派です。

「Show Me The Money 3」に出演して以降は、頻繁にTVメディアにも出演を果たし、現在「高等ラッパー」のメンター(プロデューサー)も務めています。ポップで都会的なおしゃれな雰囲気の曲が多いGIRIBOYは、そのファッションセンスを含め韓国の若者から大人気のようです。
 

今年のレーベルはIndigo music

 

 
今年のレーベル部門で選ばれたのは、indigo musicでした。サウンドトラック部門や、コラボレーション部門でも選出されたindigo music。これはまさに、indigo musicが韓国ヒップホップ界を牽引していく存在として、しっかりと認められた瞬間のようにも感じました。

プロデューサー部門には、GIRIBOYが選出され、ラッパーswingsが設立した音楽レーベルに所属するアーティストが、ヒップホップ界を大きく盛り上げている存在といえるでしょう。
 

今年のミュージックビデオ賞は『少年ジャンプ(소년점프)/MOMMY SON』

 

 
「Show Me The Money 777」に出演したラッパーの中で、登場回数は少なかったものの、番組を大きく盛り上げたラッパーがいました。ピンクのマスクをかぶり、MOMMY SONと名乗る彼は存在感もさることながら、ラップを聴いただけで誰だかわかってしまうくらいの有名人。

そんな彼が、番組に出演したことで、MOMMY SONという新しいキャラクターが韓国で大きく話題になりました。

彼が、「Show Me The Money 777」のラッパー評価試合で早々に脱落してしまうも、その年の9月には「「少年ジャンプ(소년점프)」をリリース。

日本では馴染み深い少年漫画をタイトルに持ってきたギャグ要素の高い作品ながらも、安定感のあるラップと何故か耳に馴染んでしまうキャッチーなテイストが魅力のMVです。
 

まとめ

今回の記事では、先日開催された韓国のヒップホップの祭典「KOREAN HIPHOP AWARD 2019」について詳しくご紹介しました。

The QuiettやSUMIN、DEAN等既に韓国内でも知らぬ人はいないほどの大御所たちの安定的な人気もさることながら、新人ラッパーであるHAONや、設立したばかりの音楽レーベルindigo musicの邁進的な音楽活動が高く評価され、今後のヒップホップの流れを作り出す一因となっているのがはっきり分かった祭典だったかと思います。

この授賞式を皮切りに、次世代のアーティストがどのように韓国のヒップホップを盛り上げていくのかが楽しみですね。
 

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今回の記事の筆者: あーちゃん
今回の筆者のブログ: https://ayanonn06020123.hatenablog.com/

 



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