日韓合同で行われたオーディション番組「PRODUCE 48」。激しい戦いを勝ち抜いた12人によって結成されたのが、IZ*ONE(アイズワン)だ。

AKBグループは、圧倒的な人気を誇る宮脇咲良、若い世代の中心だった矢吹奈子、本田仁美の3人を2年半、事実上韓国に預けることになった。

ここまでの負担をしてでも、韓国との協力を選んだ背景には、日本のアイドル文化がK-POPに押されている、という危機感があったことは間違いない。3人のメンバーには、韓国で学んだ経験を生かして、日本のアイドル文化を再生させることが期待されていた。

しかし、そのIZ*ONEが今、危機に瀕している。何が起きているのか、そして何をすべきなのか。様々な人の意見が交差している。

この記事では、他のK-POP情報サイトによりつつ、これまでどのように疑惑が明らかになってきたのか、どんな意見があるのか、そしてどうすべきかについて考える。


[突如疑惑に飲み込まれたIZ*ONE] (Mnet)
 

 

天才PDの恐るべき所業・投票操作

韓国のオーディション番組には、多少の”演出”は不可欠だ。悪い言葉でいえば「ヤラセ」だが、ファンの方でもそれを理解して楽しんでいるところがある。

昨年2018年に行われた日韓合同アイドルオーディション番組、「PRODUCE 48」も、そういう意味ではヤラセには事欠かなかった。

日本では大人気のAKBメンバーがキツい言葉をかけられ、涙する。それでも、厳しいレッスンを通じて自信を取り戻し、ついにはスターの座にのぼり詰める。しかし、どうやらその程度の生易しいヤラセだけではなかったようだ。

天才プロデューサーとされ、「視聴率の保証人」「オーディション職人」などと呼ばれてきたという、アン・ジュニョン氏が11月6日、逮捕された。彼は、Mnetの数々のオーディション番組を手がけ、今年開催された「PRODUCE 101」、そしてIZ*ONEが結成された「PRODUCE 48」で指揮をとった人物だ。
 


[昨年には来日し、講演会も行っていたアン氏](Mnet)
 




 

報道によると、アン氏は2018年末から、ソウル市内の風俗店で芸能プロダクションから接待を受け、投票を操作した疑惑があるという。

こうしたオーディション番組には、様々な中小の芸能事務所が候補者を送っている。その中には、なんとかデビューさせないと会社の経営自体が危ういような会社もあるようだ。

もちろん話を持ちかけたのは事務所の方だと思われるが、アン氏はこうした弱みにつけ込み、視聴者が心を込めて投票した結果を不当に操作したことになる。
 

 

疑惑の発覚と経過

メンバーの選抜について、番組当初からファンの間では違和感が表明されていた。しかし、それが確固とした疑惑として登場するのは、7月に最終回を迎えたPRODUCE X 101がきっかけだった。

IZ*ONEの情報を詳しく追い続けてきた餅ゴリによると、X 101の最終回で落選した候補者のファンから、投票操作を疑う声が出たという。その主張は、確かに根拠のあるものだった。

なんと、「29,978」票差の候補が5人もいるのだ。確かに絶対にありえないとは言い切れないが、天文学的数字としか言いようがない。

こうした疑惑に対して、Mnetは7月26日、「社内調査では限界があるため、捜査機関に依頼することにした。捜査には積極的に協力する」と発表した。

さらに、 X 101の疑惑はもとから投票操作の疑惑が囁かれていたIZ*ONEにも飛び火することになった。

IZ*ONEの最終的な投票結果によると、8位のへウォンと9位の本田仁美の票差、12位のチェヨンと13位(ハン・チョウォン、落選)の差がいずれも8,014だった。さらに、13位と14位(イ・カウン、落選)の差は4,007と、8,014のちょうど半分だ。これはいくらなんでも怪しすぎる。

イ・カウンについては、特に選抜入りが確実視されていたため、怪しい気配がプンプンする。10月には、X 101と48に関連して、参加した芸能事務所を捜索したと報じられ、疑惑は確信へと変わっていった。