音楽プロデューサーでありながら、韓国のTVやメディアにも登場し、若者から支持を集める人気ヒット曲メーカーCODE KUNSTをご存知でしょうか?
現在、Jay Parkが率いるAOMGにてGRAYらとともに、メイン音楽プロデューサーとして活動しているCODE KUNSTは、今の韓国ヒップホップソングの中でも、音楽配信サイトで1位を獲得するヒット曲を数多くリリースしている、話題のプロデューサーです。電子音を共鳴させながら、ビートを重ね合わせて楽曲を生み出す天才的な音楽センスは、韓国でもピカイチと言って良いでしょう。
今回は、そんな魅力溢れるヒットソングメーカーCODE KUNSTについて詳しくご紹介いたします。
CODE KUNSTのプロフィール
本名: 조성우(チョ・ソンウ)
生年月日: 1989年12月18日
出身: 仁川(インチョン)広域市
最終学歴: 東亜放送芸術大学 退学
身長: 178cm
体重: 62kg
所属レーベル: AOMG
公式Instagram:@code_kunst
2013年にデビューした音楽プロデューサー、CODE KUNST。名前の意味は、ドイツ語で芸術(KUNST)とコードネーム(CODE)を組みわせて、「CODE KUNST(コード名 芸術)」。
軍隊除隊後に本格的に音楽活動を開始し、1日数時間のみ睡眠をとり、それ以外全てを音楽活動に捧げるというストイックな生活を送ったそうです。正規アルバムとして『Novel』をリリースしたのが、本格的な音楽デビューとなりました。
音楽活動を始めたのは遅かったにも関わらず、スタートから約2年後の2015年には、アメリカの人気ラッパーJoey Bada$$(ジョーイバッドアス)と『Hood』という曲でコラボを果たしました。
CODE KUNSTはEpik Highのメンバーと交流があったこともあり、このコラボが成立したようです。
CODE KUNSTはその後、Epik Highも在籍していたHIGHGRAND MUSICに所属します。HIGHGRAND MUSICの契約が終了した後は、Jay Parkが率いるAOMGのプロデューサーとして迎え入れられます。
AOMG所属後は、積極的にTV番組にも出演したり、雑誌メディアにも顔を載せています。最近では、韓国の人気サバイバル番組「Show Me The Money」や「高等ラッパー」でメンター(プロデューサー)として参加していますが、このような活動を通して、彼の音楽性のスキルの高さが知られるようになりました。
CODE KUNSTがVMCのラッパーと仲が良い理由は?
AOMGに所属するアーティストと一緒にメディアに出演し、AOMGのメインプロデューサーとしてGRAYやCha Cha Maloneとともに、頻繁に音楽制作活動を行うCODE KUNSUT。そんな彼ですが、AOMGに所属する以前から、VMC(ビスメジャーカンパニー)に所属するラッパー達と深い親交があるようです。
CODE KUNSTは、リジッドグンジュ(리짓 군즈)というヒップホップクルーに所属しています。音楽プロデューサーのthenticとBLNK TIME(ブルレンタイム)が2012年に結成したクルーで、トラップビートやトレンド感のあるビートよりかは少しレトロな韓国スタイルのラップビートを多く使用するのが特徴。音楽クルーの中では、長く活動をしているクルーとされています。
メンバーには、ラッパーや作曲家だけでなく、エンジニアや映像作家なども所属しており、活動は多岐にわたるようです。このクルーに、VMCに所属するNucksalやDon millsらも参加しており、アンダーグラウンドで活動していながらも、知名度の高いアーティストが集まっていることで、ヒップホップファンから注目されています。
CODE KUNSTは、AOMGに所属する以前からNucksalやDon mills、C jammらと深い親交があり、C jammやNucksalのアルバム制作には積極的に参加していました。例えば、C jammの「Golden Cow」や、Nucksalのファーストアルバム「小さきものの神達」をプロデュースしています。
Nucksalと『Perfume』という楽曲でコラボした際にも、その制作についてお互いがコメントし合う動画を公開。2人の仲の良さが溢れていました。
CODE KUNSTがプロデュースした代表的な人気曲を紹介
ENGINE / Jay Park, Woo wonjae
AOMGに所属するJay Park、Woo wonjae、CODE KUNSTが、ブランドのキャンペーンに合わせて披露した楽曲『ENGINE』。前向きでメッセージ性の高い歌詞と、複雑に絡み合いながらも美しく刻むビートが、テンポ良く耳に抜けていく心地よさが魅力の1曲です。
AOMGの代表的なアーティストが3人揃って楽曲リリースした、珍しい1曲でもあります。
PARACHUTE / CODE KUNST Feat.OH HYUK, Dok2
2015年にリリースした『PARACHUTE』は、韓国の人気バンド「혁오」のギターボーカルのOH HYUKと、ラッパーDok2がCODE KUNSTプロデュースの楽曲に参加した、奇跡的なコラボ楽曲です。
青春時代をテーマに歌詞を載せた『PARACHUTE』は、切ないメロディと緩やかながらも重みのあるビートが特徴的です。OH HYUKの耳に残る歌声が心に響きます。
Beside Me / CODE KUNST Feat. Bewhy,YDG,SURAN
2016年にリリースされた『Beside Me』は、CODE KUNSTの3枚目の正規アルバム『MUGGLES「MANSION』に収録された楽曲です。韓国の人気ラッパーBewhyとYDG、幅広いサウンドにマッチできる韓国の女性シンガーSURANの3人が楽曲参加しました。
3人それぞれが持つ個性と魅力を最大限発揮させながらも、ひとつの楽曲としてまとめられています。エコーのきいた広がりのある音楽が幻想的で美しい1曲です。
Good Day / Loopy,Kid milli,ph-1 Feat. paloalto
Show Me The Money777にて、CODE KUNSTとラッパーpaloaltoが率いるチームにて生み出された楽曲です。番組史上トップレベルの、キャッチーでトレンド感のある人気の1曲です。
現在でもフェスやライブで流れると必ず盛り上がる楽曲で、ソウル市内でも結構流されているほどの人気曲のようです。一緒に歌いたくなる、そんな魅力が詰まった楽しいサウンドが魅力の1曲です。ラッパーそれぞれが持つスタイルや個性を殺さずに、ビートを重ねながら綺麗にまとめられています。
FIRE WATER feat.Gsoul.Tablo
CODE KUNSTの3枚目の正規アルバム『MUGGLES「MANSION』のタイトル曲である『FIRE WATER』は、引き込まれるようなG Soulの透き通った美しい歌声がベストポイントで、響きわたるように広がりを見せる電子サウンドがトレンド感のある美しい1曲です。
また、Epik HighのTabloのラップが曲のアクセントとして絶妙にマッチしており、CODE KUNSTがHIGHGRANDに所属していた時代の代表的な1曲といえます。
歯に着せない発言にクールなキャラクターが魅力らしい!
CODE KUNSTは、一見無口で無愛想な表情をしているように見えます。しかし、実際はスタイルがはっきりしており、TV番組を始めメディア出演をする際や、動画配信サイトに公開される映像を見る限りでも、歯に着せない発言やコメントが多数見られます。
Show Me The Money777や高等ラッパーでメンター(プロデューサー)として参加した際も、ストレートに思ったことを発言する様子が多く見られます。彼の、率直で嘘のないスタイルが視聴者からは人気で、CODE KUNSTらしさが出ているようですね。
クールで時に辛口コメントも多く、音楽活動においては厳しくこだわりも強い性格のCODE KUNST。遅咲きの音楽プロデューサーながらも、今では韓国音楽シーンにおいて欠かせない人気クリエイターであるからこそ、音楽活動においては貪欲であり続けます。
そんな彼ですが、飼い猫の시루(シル)と판다(パンダ)にはとことん甘く、溺愛しているようです。Instagramでも飼い猫の姿を何度かアップしており、その溺愛ぶりが見て取れます。飼い猫を前にすると、人が変わったように、可愛らしい姿を見せるCODE KUNSTの一面もファンにとっては魅力のようです。
CODE KUNSTの記事のまとめ
韓国のヒット曲を生み出し続けている、プロデューサーCODE KUNST。その音楽活動は韓国内でとどまらず、海外のアーティストとも積極的にコラボしながら、常に良いものを作り出そうとしているようです。
日常生活を通して感じた、感情を音楽という形で表すCODE KUNST。彼の手から生まれるビートたちは複雑ながらも、人々の心に確実に刺さっていくものが多いです。そんな不思議な魅力を持ったCODE KUNSTの今後の活動に注目ですね。