いまやK-POPに並ぶ人気を誇るといっても過言ではない、K-HIPHOP。注目を集めるのは男性ラッパーが多いですが、優れた女性ラッパー、R&Bシンガーも次々と登場しています。
今回の記事では、数年前から日本でも注目されてきたHeize(ヘイズ)に注目して、そのプロフィールやオススメの人気曲をご紹介します。
Heizeのプロフィール
芸名: Heize(ヘイジュ、ヘイズ)
本名: チャン・ダヒェ
生年月日: 1991年8月9日
出身: 大邱(テグ)
デビュー年: 2014年
Heizeは、1991年生まれの韓国の女性R&Bシンガー。2017年には関ジャニ∞のテレビ番組で紹介されたこともあるほど、高い注目を集めている、超人気のラッパーです。
「Heize」という名前は、ドイツ語で「アツくする」という意味。オーディエンスを盛り上げたい気持ちの表れなのでしょうか。
お父さんにシンガーになる夢を認めてもらうために、1位をとったHeize。釜山の釜慶大学を卒業し、夢を叶えるためにソウルに出てきた後、お金が苦しくてビタミン剤を食べていた時期もあったそうですが、両親から仕送りを受けたくなかったので、アルバイトをして、節約した生活を送っていたそうです。
2014年にデビューEP『Heize』をリリースし、2015年には女性ラッパーの登竜門とされるUnpretty Rapstar2に出場しました。セミファイナルで敗れたものの、高い注目を集め、活躍の糸口をつかむことができたようです。
2016年には韓国の音楽チャートで最高8位、アメリカのチャートにも登場するなど、圧倒的な人気を見せつけました。
Heizeのステージでのラップをチェック!
ラッパーの実力は、やはりステージでどれだけオーディエンスを盛り上げられるかで決まると思っています。ステージに上がらないラッパーがダメというわけではないですが、やっぱり沸かせてほしいなあ、というのがラップファンの素直な気持ちではないでしょうか。
ここでは、HeizeのUnpretty Rapstarでの活躍の様子をチェックしていきましょう。
エピソード3で、元ワンダーガールズのユビンと戦ったHeize。ユビンが噛んでしまい、MCが一瞬凍ってしまったのに対して、Heizeはビートに乗ってジリジリ攻めています。
オーディエンスもノリノリで、なかなかの盛り上がりです。ドスの効いたリリックではないですが、周囲を置きっ放しにせず、しっかり巻き込んでいけるスタイルです。
セミファイナルでは、EXOのチャンヨルをフィーチャーして『Don’t make money』(金を稼ぐな)を披露したHeize。後半では、キャラの濃すぎるチャンヨルに持っていかれてしまっている感じはするものの、ビートのセンスもあいまって、若い層の反応の良さが目立ちます。
Heizeのオススメ人気曲
ここまでHeizeを特集してきましたが、実際初めて名前を聞いたし、ホントに有名なの?と疑っている人も少なくないはず。ここからは、Heizeのオススメ曲、超人気曲を紹介していきます。
まず、Heizeの代表曲が『And July』。Heizeの澄んだ声と、粘り気のあるラップが美しくまとまっています。韓国の男性ラッパーDEANをフィーチャーしており、こちらも評価が高いようです。
なにより驚きなのが再生回数。Youtubeでの再生は4,000万回を超えており、アイドルではない曲としては異例の再生回数です。
ラップパートは短いですが、HeizeのR&Bの実力を存分に楽しむことができる1曲ではないでしょうか。
多義的なメッセージを感じるのが、『Don’t know you』です。歌は、相手の気持ちが分からなくて、しっかり愛してあげられなかったことを後悔する失恋ソング。
ところが、MVでは恋人に見立てたクマが、壊され、捨てられ、ついには撃たれてしまいます。最後に1人たたずむHeizeの姿からは、後悔よりも女性の力強さを感じます。
大衆的なシンガーと見られやすいHeizeですが、これこそ彼女の探していた「Unpretty」なのかもしれません。
韓国を代表するレジェンドたちが勢揃いした、プレミアムすぎるのが『Sunday』。K-RAPのボス的な存在で日本でも人気のあるJay Park、ラップスターから引っ張りだこのプロデューサーGroovyRoom、そしてHeizeという、盛りだくさんすぎる人選です。
ワタシ的にはSpotifyで何十回も聴いているので、今さら特に感想もないです。そこでMVを改めて見てみると、『Don’t Know you』とは逆に、HeizeとJay Parkの「Pretty」さが引き出されているなぁ、と思います。
Jay Parkは当時30歳なのですが、ソワソワする姿が高校生のようでキュートです。プリティーなのか、キュートなのか分からなくなってしまいましたが、とりあえずこんなにタトゥーの入っている高校生はいないとは思いますが(笑)。
女性ラッパーKisumと仲良し!
日本のラッパーはアングラ感が強すぎて、グループが違うと、ステージを降りてもリアルでもバトルばかりしている印象があります(笑)。たぶんそれは偏見で、特に女性ラッパーはホントはもっと仲良しなのでしょうけれど。
さて、Heizeの1番の親友は、女性ラッパーKisum(キソム)のようです。
2018年には、Kisumの楽曲『It’s okay』(残しておくね)にHeizeがフィーチャー。静かで美しいメッセージ性の強い楽曲に仕上げました。
MVにHeizeが出演していないのが少し不思議ですが、それにはこの楽曲のムードも関係していると思います。「キミの席を残しておくね」というリリックが繰り返されるこの曲は、MVでのダンサーとKisumの関係性を見ても分かる通り、同性の友人との友情と愛情の微妙なやりとりを描いているようです。
詳細が明かされないダンサーが登場することによって、シリアスな雰囲気と世界観が守られています。
こちらの『No Jam』には、Heizeは歌では参加していないものの、MVに友情出演。1:47から、Kisumの親友として登場しています。Heizeを見つけた時にKisum、そして見つけられた(?)Heizeが本当に楽しそうで、心が和みます。
KisumもHeizeと同じで、ジジジの一押しアーティストなので、ぜひチェックしてください!
Heizeの記事のまとめ
今回の記事では、韓国の女性シンガー・Heize(ヘイズ)について詳しくご紹介しました。
Heizeはテレビ番組で取り上げられたこともあってか、日本でも認知が高いですが、高い音楽センスの持ち主なので、これからさらに活躍の場が広がってくるはず。ぜひ今後もHeizeの関連情報をチェックしてください!